「昔より手先が冷えるようになった気がする」「布団に入っても温まりにくい」という声をよく耳にします。加齢とともに体の仕組みが少しずつ変わり、以前は気にならなかった寒さを強く意識することも。しかし、シニアの冷えにはただ厚着すれば解決という話ではなく、筋肉の量や暮らし方、食事の変化など、背景にはさまざまな要因が重なっていることがあります。
ここでは、冷えを引き起こす仕組みをやさしく整理しながら、今日から取り入れやすい工夫をまとめました。「どれから始めよう」と迷う場合にも、一つずつ試せる内容ですので、読みながらご自身の毎日を重ねていただければうれしいです。
高齢者が「冷え」を感じやすくなる理由

年齢を重ねると、体が温かさを保つ仕組みが少しずつ変わります。筋肉の量、血の巡り、日々の行動パターン、食事のとり方。さまざまな要因が重なり、以前より冷えが気になる状態につながりやすくなります。ここでは、代表的な理由を分かりやすく解説します。
筋肉量が少なくなりやすい
筋肉は、体の熱をつくる大切な役割を担っています。ところが、年齢とともに体を動かす機会が減ると、筋肉量は少しずつ減少していきます。その変化によって、体が温かさを保ちにくく感じることがあります。
たとえば、散歩を日課にしていたる方が、膝への負担を考えて距離を短くした頃から冬場に足先の冷たさをより強く感じるようになったケースも。このように、運動量の小さな変化が、「冷え」を意識するきっかけにつながる場合があります。
とはいえ、いきなり本格的な運動をする必要はありません。椅子に座ったまま足首を回してみる、台所でつま先立ちをしてみる、座る時は背筋を伸ばすなど、短い時間でもできる工夫があります。
少しでも体を動かす習慣を増やすことで、じんわりとした温かさを支える助けとなる場合があるため、ご自身の体調に合わせて、無理のない範囲から始めてみるとよいでしょう。
血の巡りを意識したい年齢になった
血液は、体のすみずみに温かさを届けてくれます。年齢を重ねると、血の巡り方がゆっくりになることがあり、手足の冷たさを感じる機会が増えることがあります。「室内にいても何となく冷える」という感覚が、それにあたります。
読書やテレビ鑑賞の時間が長い方の例で、夕方になると指先の冷たさに気づくことが多くなったケースも。同じ姿勢が続くと、体の一部に負担がかかり、血流が停滞しやすくなるといわれているため、注意が必要です。
姿勢をこまめに変える、深呼吸を意識する、肩や首をそっと回してみるといった負担の少ない動きでも、巡りを整えるきっかけになります。座っている時間が長いと感じた時には、立ち上がって伸びをしてみても良いでしょう。ご自身が心地よいと感じる範囲で、少しずつ試してみてください。
体温調整が難しくなりやすい
急な気温差がある日や、室内外を行き来する場面では、体温を保つのが難しい時があります。特に朝晩の冷え込みやエアコンの風に長く当たる環境は、知らず知らずのうちに体を冷やしてしまうことがあります。
「ちょっとその辺まで」と薄着で外へ出た結果、帰宅後も体の冷えが残ってしまった……という経験を持つ方もいらっしゃるでしょう。たとえ短時間の外出でも、積み重なると温かさが戻りにくくなることがあります。
とくに、首や手首、足首は、からだのなかでも冷えやすい部分といわれています。スカーフやレッグウォーマーなどのアイテムで温かさを保っておくと安心です。このほかにも、ひざ掛けをそばに置いたり、脱ぎ着しやすい上着を持ち歩いたりするとよいでしょう。
その日の気候や室温に合わせて、肌寒さを感じる前に調整する意識が大切です。自分の心地よさを優先しながら、無理なく続けられる工夫を取り入れてみてください。
食生活や水分摂取が偏りやすい
「食べる量が減ってきた」「飲み物をあまり飲まなくなった」という変化が起こりやすい年代でもあります。食事量が少ないと、体が温かさを維持するための材料が不足し、水分が不足すると巡りが停滞しやすくなります。
例えば、昼食をパンと飲み物だけで済ませる日が増えた頃に、足先の冷たさが気になるようになるケースも。主食に偏ると、たんぱく質や野菜からの栄養が不足しやすくなります。
対策としては、具だくさんの汁物を添える、温かい飲み物をこまめにとる、根菜類をひと口分だけでも足すなど、無理なく続けられる工夫があります。食事の楽しさを大切にしつつ、できる範囲から整えてみてください。
関連記事:高齢者に不足しがちな栄養素は?食習慣の整え方を解説
冷えやすさに気づくにはサインを受け取るのが大切
「冷えているかどうか」は、体温計だけでは測れません。日々のちょっとした変化が、体が温かさを保ちにくくなっているサインとなることがあります。小さな変化に早めに気づき、ご自身の生活習慣を見直すきっかけにしていくことが、快適な毎日につながる場合も。ここでは、よく見られるサインをまとめました。ご自身の状況に合わせてチェックしてみてください。
手足の冷たさが気になることが増えた
手先や足先は、体温調節の影響を受けやすい場所です。「触るといつも冷たい」「靴下を履いても温まりにくい」といった感覚が続く場合、体が温かさを届けにくくなっているのかもしれません。
たとえば以下のような変化に気づいた経験はないでしょうか。もし覚えがあるなら、注意が必要なケースがあります。
- 買い物帰りに手袋を外すと、指先だけ氷のように冷たい
- 椅子に座ってテレビを見ていると足先がスーッと冷えてくる
- 布巾を絞る動作で、指が思うように動かない
同じ姿勢で長く過ごすと、筋肉があまり働かず、巡りが停滞しやすくなります。一度意識をからだに戻し、手首をまわす、足首をぐるっと回転させるだけでも動きのきっかけになるため、意識してあげるとよいでしょう。
「冷えているな」と感じたら、小さなサインを見逃さず、体をいたわる時間を増やしてみてください。
夜間・朝方に特に寒さを感じる
シニア世代になると、「日中は平気でも、夜布団に入った途端に足が冷えて眠れない」「朝起きた時に手が強く冷えている」などといった変化を感じる方は少なくありません。
睡眠中は体の活動が落ち着き、熱が中心部に集まりやすくなります。そのため、手足の温かさが保ちにくいと感じる場面が増えます。「夜中に何度も目が覚めてしまう」「朝布団から出るまでに時間がかかる」といった声も聞かれます。たとえば、以下のようなサインには注意しましょう。
- 布団に入っても足元だけ冷えている
- 朝、手をこすらないと動きづらい
- 起床後すぐの着替えがつらい
こういった状況が続く時には、冷えのサインと捉えることができます。
対策として、就寝前に温かい飲み物を口にする、湯たんぽを適度に使う、フリース素材の靴下を試す、など無理のない工夫があります。眠りの質を守るためにも、体の温かさを整える習慣を日頃から意識してみてください。

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室温が高くても寒いように感じる
エアコンや暖房が効いている部屋にいるのに「何となく寒い」、周りの人は暖かそうなのに、自分だけ薄ら寒いと感じる日が増えたとしたら、体が温かさを保つ力と感覚のバランスが変化してきているのかもしれません。例えば、以下のような違和感は見逃さないようにしましょう。
- 手元の温度計は22度でも、腕や足に冷たい空気を感じる
- ひざ掛けをしても芯が冷えている気がする
- 椅子に座ると腰のあたりだけスースーする
温度だけでなく湿度や風の当たり方でも体感は変わります。冷たい空気が床付近に溜まりやすいこともあり、足元だけ冷えを感じる場合も。体感の変化は、人それぞれの暮らしや状態に左右されるものですので、数字だけではなく「自分の感覚」を大切に、安全な範囲で環境を調整してみてください。
毎日の暮らしでできる「体を温める習慣」
体を動かす場面や休む場面、それぞれに無理のない調整をすることで、冷えを和らげやすくなります。難しいことをしなくても、普段の行動にひとつ工夫を加えるだけで心地よさは少しずつ変わるもの。ここでは、暮らしに溶け込みやすい温め方のヒントをお伝えします。
無理なくできる軽い動きで筋肉を使う
筋肉は、からだの温かさを生み出すための大切な存在です。とはいえ、激しい運動をする必要はありません。ここでは、けがをしない範囲で無理なく行える運動をご紹介します。たとえば、以下のようなエクササイズがおすすめです。
- キッチンでお湯を沸かす間に、かかとを上げ下げ
- テレビのCM中に、椅子からゆっくり立ち上がる動作を数回
- 歯磨きをしながら、背すじを伸ばして深呼吸
このように、生活のひとコマで体を使うだけでも巡りが整っていきます。
「立つ」「歩く」という動作の中に、ほんの少しだけ負荷を足してみるだけでも、冷えに負けにくいからだ作りの助けになります。気持ちよく動ける範囲を守りながら、「今日できたこと」を認めて続けてみてください。
関連記事:転ばない体づくり!60代におすすめの自宅トレーニングを解説
湯船に浸かる習慣を大切にする
お風呂でゆっくり温まる時間は、体をいたわり、気持ちを落ち着ける大切なひとときです。冷えが気になりやすい季節は、シャワーだけで済ませた後に足先の冷たさが残る日が多くなり、「もう少し温かさが続けばいいのに」と感じる場面が出てきます。寝つきに時間がかかる時や、肩まわりのこわばりが気になる夕方、布団に入っても足元が温まりにくい夜など、そうした日の入浴は、1日の切り替えにもつながるためおすすめです。
湯船の温度は、熱すぎず、じんわりと温かさを感じる程度が安心できます。41度以下を目安として、お湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。肩までしっかり浸かったり、長い時間が難しい日はふくらはぎだけ浸かる半身浴でも十分です。入浴中は、肩の力を抜き、ゆっくりと深呼吸をしていくと、気持ちにも落ち着きが生まれます。
体を洗う順番を変えるだけでも温かさの感じ方は違ってきます。まず湯船で体を温め、手足のこわばりがゆるんできてから洗うようにすると、体に負担をかけにくい流れになるためおすすめです。お風呂上がりにはすぐに靴下を履く、温かい飲み物を少し口にする、といった習慣をセットにすることで、入浴後のぽかぽかが続きやすくなることもあります。
湯船につかる時間は、体を温めるだけではなく、心にゆとりをつくる大切な休息の時間です。無理のない範囲で、心地よさを優先しながら取り入れてみてください。
参考:政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
衣服や寝具を適切に調整する
冷えやすい部分を衣類や毛布などで上手に守ることは、温かさを保つ工夫として適切です。特に首や手首、足首などの部位は肌が薄い場所でもあり、外気の影響を受けやすい特徴があります。冷たいなと感じたら、以下のような対応を取るとよいでしょう。
- ネックウォーマーで首元を温かく保つ
- 室内でも薄手の手袋を用意する
- 靴下は締めつけすぎず、厚みのあるものを選ぶ
また、寝具は肩や腰まわりに隙間ができないよう意識すると良いでしょう。布団を首元までかける、ひざ掛けを追加する、敷きパッドをあたたかい素材にするなど、ご自身が心地よいと思える調整を優先してください。
「寒くなる前」に一枚追加する先回りの意識が、冷えによる負担をやわらげてくれます。
体の内側から温かさを意識する食事のヒント

食事は、からだに必要なエネルギーを届ける大切な手段です。特に冷えを感じやすいときには、食事内容や飲み物の選び方を少し変えることで、心地よさが変わる場面があります。ここでは、毎日の食卓に取り入れやすいヒントをご紹介します。
温かい料理や旬の食材を取り入れる
冬など寒い季節には、温かい料理がからだに染み渡るものです。とくに汁ものや煮込み料理は、消化を助けながらじんわり内側へ温かさを届けてくれます。
たとえば、朝に具沢山の味噌汁をプラスしたり、昼食に温かい麵料理を摂ったり、夜には根菜たっぷりの煮物を食べたりすると、食の楽しみと一緒にからだをあたためる力をサポートします。とくに旬の食材には、その季節を快適に過ごす手助けとなる特徴があります。
| 季節 | 旬の食材 |
| 春 | 菜の花、たけのこ、いちごなど |
| 夏 | トマト、きゅうり、アジ、スイカなど |
| 秋 | さつまいも、きのこ、サンマ、栗など |
| 冬 | 大根、ミカン、ぶり、白菜など |
いつもの食卓にこれらの食材を少し足すだけで、彩りも豊かになり食卓が明るくなるためおすすめです。
たんぱく質や鉄分などの不足に注意する
冷えが気になり始めた頃に、「タンパク質や鉄分をあまりとれていないかもしれない」と気づく方は多くいらっしゃいます。特に加齢とともに、肉・魚・卵などを控えがちになることがあり、結果的に体のめぐりの土台が弱まりやすくなることも。
たとえば、昼はパンだけで済ませてしまうことが多い、肉を噛むのが大変で避ける、夕食が軽いおにぎりだけなどの日が続くと、からだが受け取る栄養の種類が限られてしまいます。
たとえば、昼はパンだけで済ませてしまうことが多い、肉を噛むのが大変で避ける、夕食が軽いおにぎりだけ……という日が続くと、からだが日々使っている材料を十分に取り入れにくくなります。結果として、「動きづらい」「疲れやすい気がする」「温まりにくい」といった変化を感じる場面が増えることがあります。
そうならないために、無理なく取り入れられるちょい足しメニューの工夫があります。
| 朝 | 昼 | 夜 |
| ・温かい味噌汁に豆腐を加える ・ゆで卵を一つ添える ・チーズトーストにしてみる | ・ツナ缶やサラダチキンをパンと組み合わせる ・うどんに卵やほうれん草を足す ・豆腐入りのスープを添える | ・しらすご飯と具だくさん汁 ・やわらかい豆腐ハンバーグ ・鮭のホイル蒸し(ふっくらして食べやすい) |
買い物や調理が大変な日は、鮭フレークや納豆、豆乳、温めるだけの総菜なども頼れる味方です。いつもの食事に一口プラスするだけで、からだの土台を支える材料が少しずつ整っていきます。
関連記事:高齢者に不足しがちな栄養素は?食習慣の整え方を解説
水分は常温を中心に、こまめに補う
冷たい飲み物を控えるだけでなく、「少しずつ、こまめに」を意識すると、体が心地よさを保ちやすくなります。特に朝は、一口でも水分をとることで体が目覚めやすくなり、その後の行動につながります。入浴の前後には失われた分を補うつもりで、少しずつ口に含むとやさしく続けられます。食事のときには、温かい飲み物を添えるだけで体の内側からほっとほどけていくような感覚が得られることもあります。
飲む量の目安は、その日の活動量や体調によって変わりますが、一日を通して合計1リットル前後を目標にしてみる方もいます。もちろん一度にたくさんではなく、こまめにとることが大切です。
飲み物の温度は「熱すぎない、ぬるめ」が安心です。白湯、ほうじ茶、具沢山のスープなど、飲むことで気持ちがほぐれるものを選べると良いでしょう。冷えが気になる日には、常温以上の温度を中心にすると、体が落ち着きやすくなります。
飲むタイミングは、生活の節目に一口ずつ足すだけでも、自然とリズムが整っていきます。例えば、以下のようなタイミングがおすすめです
- 起きてすぐ
- 外から帰った時
- テレビを見る前後
- 食事中やお風呂の前後
無理をせず、自分の心地よさを大切にしながら続ける積み重ねが、毎日の快適さにつながっていくはずです。
季節別!おすすめの飲み物
一年を通して、飲み物の選び方を少し工夫するだけで、体が受け取る心地よさは変わります。
春は、日差しが穏やかで過ごしやすい反面、朝晩は冷える日も多い季節です。白湯や、香りのやさしい緑茶をゆっくり味わうと、気持ちも落ち着きます。少し肌寒い日には、生姜を使った飲み物も、食卓に季節感を添えてくれます。
夏は、冷たいものを選びがちな時期ですが、冷房の効いた部屋で長く過ごす日ほど、常温の麦茶やほうじ茶が安心です。発汗が増えるため、水分を小刻みに補うと体が楽に感じやすくなります。外出が続く日は、帰宅後に温かいスープを口にして、内側の温度をゆっくり整えることもひとつです。
秋になると、朝の空気がひんやりしてきます。この時期は、紅茶やルイボスティーのような、穏やかな香りを楽しめる飲み物を中心にすると、ほっとする時間が増えます。根菜のポタージュを夕食に添えると、旬の味わいも一緒に楽しめます。
冬は、体が冷えやすい季節です。しょうが湯や、具が多めの味噌汁など、飲み物と食事が一体となるものが向いています。朝は白湯で一息つき、夜は温かいものをゆっくり味わうと、眠りへの移行もスムーズに感じられるかもしれません。
どの季節も、熱すぎないぬるめの温度を中心に選び、体調に耳を傾けながら、一口ずつこまめに。そんな小さな積み重ねが、暮らしの安心につながっていきます。気持ちよく続けられる方法を、無理のない範囲で探してみてください。
生活アイテムを上手に活用しよう
からだを温かく保つには、衣服や寝具、室内環境を整えることも大切です。特別なものを買い足す必要はなく、身の回りのちょっとしたアイテムを見直すだけで、冷えを感じにくくなる場合があります。ここでは、毎日無理なく取り入れられる工夫をお伝えします。
手首・足首を冷やさない小物選び
手首や足首は、皮膚が薄く外気の影響を受けやすい部分です。ここをしっかり守ると、全身の温かさをキープしやすくなります。家の中で洗い物をしている時、気づいたら手首だけひんやりしている場面はありませんか。そんな時には、薄手で動きをじゃましないリストウォーマーがあると安心です。
足元も同じです。朝起きてフローリングに足をつけた瞬間の冷たさは、体幹までじわじわ伝わることがあります。締めつけの少ないレッグウォーマーを足首に添えたり、底が厚いスリッパに替えるだけでも、床から伝わる冷気を和らげられます。
靴下選びも大切です。厚いだけでなく、かかと部分にふっくら感があるものは温かさが逃げにくく、滑りにくい仕様なら転倒予防にもつながります。脱ぎ履きのしやすさも、毎日の継続に影響します。
「少し冷えてきたかな」と思う前に、そっと一枚足す工夫が、室内での時間をより快適にしてくれますし、体が冷えにくい準備にもなります。気持ちよく続けられる形を大切に、自分に合ったアイテムを選んでみてください。

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床冷え対策で体幹の寒さを防ぐ
床の冷たさは、気づかないうちに体幹へと伝わります。リビングで座って過ごす時間が長いほど、足元から冷えが広がりやすくなる場面があります。たとえばフローリングでの食事中、つま先から冷たさが上がってきて落ち着かないときは、椅子の下にコンパクトなラグを敷いたり、クッション性のあるスリッパに変えてみる方法があります。
座っている時に腰が冷える場合は、背中に小さなクッションを置くと、冷気を感じにくくなることがあります。座布団の素材を変えるだけでも、体が受ける負担が変わります。ダイニングチェアが硬く感じる日は、ふっくらとしたカバーを重ねると安心です。
寒くなってから慌てて対策するのではなく、「今日は少し冷えそうだ」と感じる段階で環境を整えることで、室内での時間が心地よくなっていきます。

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温活グッズを無理のない範囲で使う
温活グッズは、冷えを意識する日のお守りのような存在です。ただ、たくさんのアイテムを揃える必要はありません。ひとつでも、自分に合うものがあれば十分です。
湯たんぽは、寝る少し前に布団へ入れておくと、足元がじんわりと温かくなり、夜の安心につながります。外出時にはカイロを腰まわりやポケットに。腹巻きは衣服の中でそっと支えてくれるため、体幹まわりの冷え対策にやさしく寄り添います。
肌に直接触れるアイテムは、素材選びが大切です。ウールのチクチクが苦手な方は、綿やフリースなど柔らかな手触りのものを選ぶと、長く使いやすくなります。電気を使う製品は、説明書に従って安全に。就寝時は控えるなど、無理のない使い方を心がけましょう。

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続けるコツと気をつけたいサイン
冷えへの対策は、一度で大きく変えるものではなく「少しずつ続ける」ことが大切です。とはいえ、無理をすると体が疲れてしまいます。心地よいと感じる範囲を守りながら、続けてよい時・立ち止まる時のサインを知っておくと、安心に繋がります。ここでは、続けるコツと気をつけたいサインを解説します。
体調に合わせて様子を見ながら実践する
その日の体調や天気、気分によって、できることは変わります。たとえば、「今日は足が少し重い」「なんとなく疲れが残っている」と感じる日は、体を温める習慣を控えめにする選択も大事です。
散歩が日課の方でも、家の中で椅子に座ったまま足首だけ動かすだけにしたり、短時間だけ外の空気を吸うだけに留めたりする形に変えることで、負担を下げながら続けられます。
できなかった日の自分を責めず、「明日はどうしようかな」と軽く考えるくらいがちょうどいいときもあります。続けることよりも、体が心地よいと感じることを大切にしてください。
無理をせず、休息の日を設ける
温活は、毎日がんばり続けるものではありません。ときには休む日を設けることで、翌日の取り組みが軽やかになります。「毎日きちんとしなければ」と思う真面目さが、かえって心の負担になることもあるからです。
たとえば週に一度、「のんびり過ごす日」と決めると、気持ちがほぐれます。いつも湯船につかる習慣がある方なら、その日はシャワーでさっと済ませる。運動を取り入れている方なら、深呼吸やかんたんなストレッチだけにする。そうした小さなゆるめ方も、続けるための工夫のひとつです。
体を温める時間は、自分をいたわる時間でもあります。休息を挟みながら取り組むことで、また次の日に「やってみようかな」と思える余白が生まれます。「頑張る」と「休む」のバランスを大切に、自分に優しいペースで続けていきましょう。
H3:不安な変化がある場合は専門家に相談(約350字)
冷えは多くの方が経験する変化ですが、場合によっては体からのサインであることもあります。
もし
・冷え方が急に強くなった
・片側だけ冷たさが続く
・痛みやしびれを伴う
など、これまでと違うと感じることがあれば、早めに地域の医療機関へ相談するのが安心です。
自己判断だけで続けるのではなく、「念のため聞いてみる」くらいの気持ちが、結果として自分を守ることにつながります。
たとえば、かかりつけの医師や、健康相談窓口など、身近な支援先を日頃から知っておくと心強いです。
変化に不安が伴うときは専門家に相談する
冷えは多くの方が経験する変化ですが、時には体が発しているサインとして表れることがあります。たとえば、今までと比べて冷え方が急に強くなったり、片側だけに冷たさが続いたり、痛みやしびれを伴うような変化が出てきた場合は、「少し気になる」と思った時点で専門家へ相談してみると安心です。
自己判断だけで続けようとすると、不安が積み重なることもあります。「念のため聞いてみる」という気持ちで、かかりつけの医師や地域の相談窓口に早めに頼れると、気持ちにも余裕が生まれます。どこに相談すれば良いかを日頃から把握しておくと、いざという時に心強く感じられます。
日々の中で小さな変化に気づきながら、自分の体が心地よくいられるペースを大切にする。そうした姿勢が、無理なく続けることにもつながります。
まとめ
冷えは年齢にともなって多くの方が感じる変化ですが、毎日できる小さな工夫で心地よさが変わる場面があります。からだを動かす、湯船に浸かる、衣服や寝具を整える、食事や飲み物を少し工夫する。どれも無理なく取り入れられる方法です。体調や気分に合わせて、取り入れる内容をゆっくり選ぶことが続けるコツでもあります。
生活の中で、「今日は少し冷えているな」と感じた時に備えて、アイテムや過ごし方を先回りして整えておくと安心です。もし、これまでにない冷え方や不安な変化がある場合は、早めに医療機関へ相談することも視野に入れてみてください。
年齢に関係なく、快適に過ごす工夫はできることから。できた日を認めながら、自分のペースで温かさを大切にする毎日を重ねていきましょう。
