年齢とともに「なんとなく体が重い」「夕方になると力が入りにくい」など、変化を感じることが増えたという方は少なくありません。忙しさは昔と変わらなくても、回復のペースが以前と違う気がするのは決して珍しいことではなく、加齢に伴う体調のゆらぎは、誰にでも訪れる自然なことです。
だからこそ、毎日の食事や適度な運動に加えて、必要に応じて栄養を補う工夫が役立ちます。特に最近では、さまざまなサプリメントが手軽に入手できるようになり、自分の体調に合わせて選びやすくなりました。どれを選べばよいのか迷うこともありますが、特徴を知っておくと、安心して取り入れやすくなります。
この記事では、シニア世代のからだに寄り添う成分やサプリメントの活用ポイントを、わかりやすくご紹介します。
つらい疲労感…その要因は?

年齢を重ねると、体力や回復力の変化を実感する場面が増えていきます。昔と同じ気持ちで動いているのに、どことなくスムーズにいかないことがある。そんな違和感には、いくつかの背景が考えられます。
まず、筋肉量がゆるやかに減少していくことで、体を支える力が弱りやすくなります。また、日々の生活リズムや食事の傾向によって、栄養が偏りやすくなることもあります。疲れやすさを感じるのは、体が発している小さなサインかもしれません。
決して特別なことではなく、多くの人に訪れる自然な変化です。だからこそ、日頃の食事や運動と合わせて、足りない栄養を補う方法を考えていくことが、暮らしの安心につながります。
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毎日を元気に過ごすためにおすすめの成分は?
世の中にはさまざまなサプリがありますが、まず大切なのは「何が体のどんな働きを支えてくれるのか」を理解することです。目的に合った成分を選ぶことで、無理なく続けやすくなります。ここでは、日々の調子を整えたいシニア世代に注目されている成分をご紹介します。
ビタミンB群
ビタミンB群は、食事からとった栄養をエネルギーに変える流れを支えてくれる存在です。加齢によって代謝がゆるやかになると、活動量が少なくても疲れを感じやすくなることがあります。そんなとき、ビタミンB群を意識することで、毎日の動きを後押ししやすくなります。
特にB1、B2、B6、B12などは、元気に動くための基本として役立つため、多くの方がサプリで補いやすい成分です。食事だけで十分にとれない日が続いたときも、バランスを整える一助となります。
レバー、豚肉、大豆食品などに多く含まれていますが、食欲が落ちる日や外食が続くと不足しがち。頼りすぎず、生活の足りない部分を少し支えてくれる、そんな位置づけで上手に取り入れたい成分です。
鉄分
鉄分は、体内で酸素を運ぶ役割を担っている大切なミネラルです。不足すると、動くと息が上がりやすい、立ち上がるとふらつきやすいなど、日常に影響を感じることがあります。特に女性は年齢を問わず不足しやすい栄養素として知られています。
赤身肉、ほうれん草、ひじきなどの食材に含まれていますが、消化や吸収の個人差が出やすいため、無理なく続けられる形を選ぶことがポイントです。また、ビタミンCと一緒にとると吸収されやすいといわれています。
鉄分を意識することは、日々の体調管理のひとつ。普段の献立に少し工夫を加えたり、サプリを生活のリズムに合わせて取り入れたり、できる範囲で継続できる形を見つけていきましょう。
参考:e JIM「鉄」
アミノ酸
アミノ酸は、筋肉や体の組織をつくるたんぱく質の材料です。年齢を重ねると筋肉量がゆるやかに減っていくため、「動きやすい体」を維持する上でも意識したい成分です。特に、体内でつくることができない必須アミノ酸は、食事からしっかりととりたい栄養素といわれています。
肉や魚、卵、乳製品、豆類などに含まれていますが、食事だけではムラが出てしまう場合もあります。サプリメントで補う場合は、普段の食事で不足しがちな部分をサポートするという意識が大切です。
また、運動後など体づくりを意識するタイミングで取り入れる方法もあります。アミノ酸は「今日の体を支える材料」のひとつです。小さな心がけが、毎日の動きやすさにつながっていきます。
NMN
NMN(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)は、体内でNAD+という物質に変換されることで注目されている成分です。NAD+は、食べ物から得た栄養をエネルギーに変えるプロセスに関わり、特にミトコンドリアが働くための重要なサポート役とされています。
ミトコンドリアの研究では、加齢とともにエネルギーをつくる流れがゆるやかになることが知られています。そこで、NMNを取り入れることで、その働きを保つことに役立つのではないかと考えられ、国内外で研究が進められています。
また、体の機能維持に関する分野でも広く注目が集まっており、今後の知見が期待される成分です。食品にも含まれていますが、少量であることから、生活に合わせてサプリメントを選ぶ方も増えています。過度な効果を期待するのではなく、正しい情報を確認しながら、自分に合った形で取り入れていくことが大切です。
参考:Khalishah Yusri, Sandra Jose, Karen S Vermeulen, Trina Chia Min Tan,Vincenzo Sorrentino「The role of NAD+ metabolism and its modulation of mitochondria in aging and disease」
イミダゾールペプチド
イミダゾールペプチドは、活動する筋肉を支える成分として知られています。鶏むね肉や回遊魚など、よく動く動物の筋肉に多く含まれるという特徴があります。普段から体を動かしたい方や、家事や仕事で忙しい日々を過ごす方にも、注目されている成分です。
ただ、食品から十分に摂るには料理の工夫が必要な場合もあります。サプリとして手軽に取り入れることで、食事を補うという考え方もあります。生活の中で不足しそうなときに無理なく役立てられたら安心です。
いつもの食事に、こうした成分を少し添えるような感覚で。身近なメニューとの組み合わせを楽しみながら、続けやすい形を見つけていきたいですね。
参考:西谷真人,宗清芳美,杉野友啓,梶本修身(2009)「新規抗疲労成分:イミダゾールジペプチド」日本補完代替医療学会誌 第 6 巻 第 3 号 2009 年 10 月:123–129
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、鮭やエビなどに含まれる赤色の成分です。日々の健康を支える成分として知られ、生活の中でも注目される機会が増えています。美容面でも関心をもつ方が多く、年齢を重ねてもいきいきと過ごしたい人に選ばれています。
食事でも取り入れやすい成分ですが、量を確保するのが難しい日もあります。そんなとき、サプリメントを生活習慣の一部として利用することができます。ただし、摂りすぎに気をつけながら、まずは少量から、自分に合う形を探ることが大切です。
自然の恵みを上手に取り入れることで、毎日を前向きに過ごすきっかけづくりにつながります。ほんの少しの工夫から、続けてみてください。
シニア世代におすすめのサプリメントは?
サプリメントを選ぶときは、「自分の体調や生活に合うか」を基準にすることが大切です。最近は、成分ごとに特徴が異なるサプリが増えており、目的に合わせて選びやすくなっています。
ここでは、日常の食事を補いたい方や、からだを動かす機会がある方など、幅広いニーズに応えられるサプリメントをいくつかご紹介します。いずれも続けやすさや成分のバランスを意識したものですので、選ぶ際のヒントとして参考にしてみてください。生活リズムに無理なく取り入れ、普段の食事や運動と組み合わせることが大切です。
イミダペプチド ソフトカプセル

鶏むね肉などに含まれる成分「イミダゾールペプチド」を、飲みやすいソフトカプセルで取り入れられるサプリメントです。カプセルタイプは携帯しやすく、毎日の習慣に取り入れやすいのが魅力です。
料理で摂りづらい日や、忙しい生活の中で「少し補いたい」と感じる場面でも使いやすく、日々の活動を意識する方から選ばれています。
製品情報
- 3粒あたりイミダペプチド(イミダゾールジペプチド)を200mg配合
- 1パック/30粒入り、90粒入りを展開
- 価格は2,680円(税込)~
Refeelas 機能性表示食品

日々の体調を気遣う方のために、成分が工夫された機能性表示食品です。体のめぐりを意識した栄養設計がされており、生活のリズムに寄り添う形で続けやすいのが特徴です。
健康面だけでなく、美容を気にかける方にも選ばれています。年齢を重ねると、肌の見た目やハリの感じ方など、日常のちょっとした変化が気になることがありますよね。そういった「自分らしさを保ちたい」という気持ちをサポートする選択肢として取り入れる方もいます。
飲みやすい粒タイプなので、食事や運動と合わせて、無理なく生活に溶け込ませられるのが魅力です。「いつまでも健やかに、気持ちよく過ごしたい」という思いに寄り添う商品です。
製品情報
- 3粒あたり125mgのNMN成分を配合
- 胃酸で壊れない独自の設計
- 大豆発酵物、アミノ酸19種、ビタミン7種、ポリフェノール17種、短鎖脂肪酸3種、ペプチド239種、その他232種を含有
- 価格は16,200円/90粒入り
白繭 アスタキサンチン

鮭などに含まれるアスタキサンチンを取り入れられるサプリメントです。サプリメントとして摂ることで、食品では少し難しいときでも続けやすい点が評価されています。
いつまでもいきいきと過ごしたい方が、日常に自然と取り入れている商品です。粒タイプで、日々の生活リズムに合わせやすく、継続をサポートしてくれます。
製品情報
- ビタミンEの1,000倍と言われる天然成分のアスタキサンチンを1粒あたり4mg配合
- ビタミンC、β-カロテン、リコピン、ラセンタ、コラーゲン、ヒアルロン酸、システイン、エラスチンを含有
- 価格は1,680円/30粒入り
上手にサプリメントを取り入れる方法
サプリメントは、健康づくりのすべてを担うものではなく、毎日の生活を補う存在です。少し意識を変えるだけで、続けやすさや安心感がぐっと高まります。自分に合う取り入れ方を選び、無理なく健康習慣につなげていきましょう。
サプリメントを飲むタイミング
サプリメントを飲むタイミングは、生活の流れに自然に組み込めることが大切です。朝食後、昼食後、夕食後など、すでに定着している習慣とセットにすると続けやすくなります。特にシニア世代では、薬や他の栄養補助食品と飲むタイミングが重なることもあるため、管理しやすい方法を工夫すると安心です。
また、運動を習慣にしている方は、運動前後という選択肢もあります。エネルギーを意識したいときは運動前、身体づくりを意識するなら運動後と、目的に応じて使い分けている人もいます。
ただし、サプリによって推奨時間は異なります。食事と一緒のほうが良いもの、空腹を避けたほうが良いもの、1日の数回に分けたほうが良いものなどさまざまです。パッケージや公式サイトの情報を必ず確認し、もし迷ったら医師や薬剤師に相談できるとより安心です。
生活リズムに無理なく溶け込む形を見つけて、気負わず続けていきましょう。
適切な食事や運動と組み合わせる
どんなサプリメントも、健康づくりの土台となるのは、食事と運動です。その上に、足りない部分をなめらかに補うのがサプリメントの役割とされています。
食事では、炭水化物・たんぱく質・脂質に加え、ビタミン・ミネラルもバランスよくとることが大切です。とくに年齢を重ねると、食事量が自然と減り、たんぱく質やビタミン類が不足しやすくなります。そこで、サプリが補助役として活躍します。
また、ウォーキングやストレッチといった軽い運動を組み合わせることで、からだを動かす習慣を維持しやすくなります。「健康のために頑張る」のではなく、「気持ちよく動けるから続く」状態を目指していくと、自分らしさを保ちながら取り入れることができます。
無理のない範囲で、今日からできる小さな一歩を積み重ねていきましょう。
関連記事:元気なからだの基礎は食事から!食事と運動の基本をシニア向けに解説
他の薬との組み合わせには要注意
サプリメントに含まれる栄養成分の中には、薬と似た働きを持つものもあります。そのため、飲み合わせによっては吸収が変化したり、思わぬ影響が生じる場合があります。持病がある方や、病院で薬を処方されている方ほど慎重な判断が必要です。
特に、血液に関わる薬や通院治療中の方では、サプリの成分が薬の働きに影響する可能性が指摘されている場合もあります。
安心して取り入れるためのポイント
- 診察時にサプリメントを飲んでいることを伝える
- 自己判断で増やしたり組み合わせを変えない
- 体調に変化を感じたらいったん中止する
自分の体調に耳を傾けながら、必要に応じて専門家に相談することは、とても心強い行動です。「自分の体を守りながら使う」意識を忘れずに、丁寧な選択を続けていきましょう。
まとめ
サプリメントは、毎日の暮らしを支えるためのひとつの方法です。年齢を重ねると体調の変化を感じることが増えますが、それは誰にでも訪れる自然なこと。焦る必要はありません。
大切なのは、「今の自分にできること」を丁寧に積み重ねることです。食事、運動、休息という土台を大切にしながら、必要に応じてサプリメントを取り入れる。それだけでも、気持ちよく毎日を過ごすきっかけになります。
新しい習慣は、小さな一歩から。これからの自分のために、無理なく続けられる方法を選び、心地よい健康づくりを進めていきましょう。
